第十八回 ひとはだをぬぐ

【一肌を脱ぐ】
・相手のために本気になって力を貸す事。

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【類義語】
・一肩脱ぐ

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【英語表現】
・To stretch a helping hand
・to give (one) a lift
・Lend a helping hand

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【使用例】
困ってる人のために一肌脱ぐ。

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一肌を脱ぐ
この慣用句、割と知名度は高いのですが、
意味を知っていても、冷静に文字のみを
見てみると大事件が起きています。

 

 

脱ぐの?肌を?
肌を脱いだらその下はつまり骸骨!

そんな馬鹿な・・・
いやいやそこまで本気出されても・・・
と思ったことはありませんか?

 

 

そんな方が自分以外に
存在するのか検討もつきませんが
解説していこうと思います。

 

 
さて、
一肌とは着物の袖のこと。
この言葉、時代劇などではよく使われますね。
元々は男性が使う言葉です。

 

 

 

着物は見た目通り動きにくいので
何か大仕事や肉体労働をするときは
片方の袖を脱いで作業をしていました。

 

 

そこから、
人に対して手を貸してあげる時の
表現として定着したのですね。

 

 

 

類義語に挙げた
『一肩脱ぐ 』も同じ意味ですが、
メジャーなのは『一肌脱ぐ』ですね。

 

 
あんたのために一肌脱ごう!
日本特有のいいまわし、
粋で人情味のあるいい言葉ですね。

 

 

 

昨年の・・・5月頃?の話ですが
地元の駅で紙を握り締め
明らかに道に迷っている外人男性と
目が合いました。

 

 

反射的にニコッと笑顔を浮かべましたが
内心、英語で話しかけられたらどうしよう
と軽くパニック。
案の定。

 

 

「Can you speak English?」
「いいえ、でも紙を見てもいいですか?(日本語)」

 

 

我ながらひどい。
彼が握りしめていた紙を見てみると
漢字で駅名が書いてありました。
よかった!これなら案内できる!

 

 

安堵しながら駅名を調べてみたところ
JRではなく路面電車の駅だということが判明!
成程、迷うわけです。

 

 

しかし!
英語は喋れない!
どうする!

 

 

ふと見上げると不安そうな外人男性。
仮にトーマスと呼びます。

 

 

とりあえずのミッションは
このお使いの最中に道に迷って
落ち込んでいる大型犬の様なトーマスを
駅から連れ出し徒歩2分の
路面電車の乗り場に連れていくこと。

 

 

以下はジェスチャーですので
思い思いの身振り手振りを思い浮かべてください。
推定約2mのトーマスと

身長160cm前後の日本人のパントマイムです。

 

 

管理人   『大丈夫。こっちだよ。』
トーマス『え!分かったの?』
管理人  『そうだよ。』
トーマス『そうかよかった。』
管理人  『行こうか。』

トーマス『あれ?駅出ちゃうよ?』
管理人  『駅を出るよ。』
トーマス『でも駅ここだよね?』

 

 
・・・困りました『路面電車』

 

 

この英単語が出てきません。
トーマスも不安そうにしています。
そして、自分の口から飛び出た
英単語は・・・

 

 
「ロ、ローカルトレイン!」
「0h! Local train OK!」

 

 

これは酷い。
数分後に気づいたのですが
ローカルトレインその意味は各駅停車・・・。
路面電車の正解は Streetcar ですね。
そのままじゃないか!
何故この単語が出てこなかった!
もどかしい!

 

 

 

トーマス全然OKじゃないよ・・・。
ごめんよトーマス。
ある意味で路面電車は各駅停車ですから
間違ってはいませんが・・・あんまりな英語力。

 

 

その後、不安がるトーマスを連れて
なんとか路面電車の乗り場を
目視できる場所まで行きました。
その時のトーマスの顔は忘れられません。
まさに飼い主を発見した迷い犬の表情でした。

 

 
『そうだよ!僕はこの電車を探してたんだ!
不安だったけどついて来てよかった!
こっからは自分でいけるよ、ありがとう!』
みたいな顔とジェスチャーをしてました。

 

 
「Thank you!」
「では良い旅を(日本語)」

 

 
と笑顔で別れました。
めでたしめでたし。

 

 

格好良さも粋っぽさも微塵もありませんが。
以上。
他人のために自分が一肌脱いだお話でした。

 

 

さて、このように
英語力が壊滅的にできない自分ですが
海外からおこしの皆様のコメントは
ありがたく拝読させていただいています。
その感謝をここで述べさせていただきます。

 

 

いつもありがとうございます。
では次回!

第十七回 きがおけない

【気が置けない】
・気を使うことなく、気楽につきあえる事。また、そのような間柄。
・遠慮したり気をつかったりする必要がないこと。

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【類義語】
・気の許せる
・気心の知れた

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【英語表現】
・easy to get on with
・affable
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【使用例】
気が置けない友人を持って幸せだ。

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『気が置けない』ですが
意味を勘違いされる事が多いですね。

そのまま読むと
気持ちが、置けない訳ですから
警戒している様な印象を受ける言葉ですよね。

 

 

意味は真逆です。
気が置けないとは
『気を使うことなく、気楽につきあえる様。』
をさす言葉です。

 

 

今回はこの言葉の矛盾を紐解いていきましょう。

ポイントは2つです。

 

 

①『置けない』をどのように解釈するか?

置けないという言葉を
『置く事ができない』という『可能』の意味で取ると、
気持ちを置くことができない意味となります。

 

 

そこから油断ができないという意味に
間違えてとられがちなのですね。

 
ここでは置けないを『自発』のニュアンスで捉えるのが正解。
特に意識しなくてもしてしまう。

つまり、『置こうとしなくても置いてしまう』
という意味になるのです。

 
②『気を置く』という表現に注目する!
ここでいう『気』とは油断や緊張をする
という意味ではなく
『気を使う』『遠慮をする』という意味の気。

 

 

この2つを掛け合わせて
気が置ける=気を使おうとしなくても気を使ってしまう
ということ。

 
転じて『気が置けない』とは
気を使おうとしても気を使ってしまう。事が無い!
つまり『気楽に付き合える』
という意味になるのです。

 

 

 

個人的には説明しきった気分で
自己満足状態ですが
この説明でお分かり頂けたでしょうか?

 

 

英語表現では単語で表す事ができますね。

 

 

『気が置けない』は、
日本特有の遠まわしな意味の表し方ですし、
あんまり頻繁に使う表現ではないで、
初めて聞いた方は混乱するでしょうね。

 

 

稀にこういう言い回しがあるから
会話がすれ違うことがありますよね。
日本語ってもどかしいです。

 

 

しかしながら
気の置けない友人や家族とは
人生において大変ありがたいものです。

 
そういえば本当に個人的な話ですが
今日は母の誕生日で丁度
還暦(60歳)を迎えます。
時が経つのは早いもんですね。

 

 

誕生日に限らず、
気のおける人には日々謙虚に、
わかりやすい方法で
感謝の気持ちを表したいですね。

 

 

何かいい話的なオチがつきましたので

今回はこの辺で。ではまた次回。

第十六回 めいきょうしすい

【明鏡止水】
・邪念がなく澄み切った心の様子。またその状態

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【類義語】
・虚心坦懐

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【英語表現】
a mind as serene as a polished mirror
a mind undisturbed by evil thoughts.

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【使用例】
明鏡止水の心境で鍛錬に励む。

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熟語カテゴリを全く取り扱っていなかったので
今回は四字熟語を紹介します。

 

 
明鏡止水
出典は荘子の『徳充符(とくじゅうふ)』です。
お隣の中国の有名な荘子さんが筆者です。

 

 
徳充符は
人間、その姿や形がどうであれ、
その精神によってその人物の価値が決まる。

 

 

という、万民平等の教えを書き記したもの。

『一切をあるがままに受け入れることこそ
徳が充実しているという証。』
といったような話が載せられた書物です。

 

 

 

昔、魯の国に犯罪で足を切られた
王駘(おうたい)という名の人物がいたそうです。
彼は有名な孔子と肩を並べる程の弟子を抱えて
大変徳の高い人とみなされていました。

 

 
しかし受刑者で足もなく
講義をするわけではなかったので
そのことを不思議に思った孔子の弟子が、
王駘という人物について孔子に尋ねたところ。

 

 

 

「流れている水は鏡にならない。
静止した水は鏡になり万物を映し出す。
王駘はいわば静止した水のような人なのだ。」

 

と、孔子はこう答えて
いつか自分も教えを請いたい。
といった事がこの熟語の由来になっているようです。

 

 

転じて。
明鏡止水とは
邪念がなく澄み切った心の様子。
またそのような状態をさす四字熟語として
後世に伝えられたそうです。

 

 

調べてみたら
かっこいい四字熟語として
ピックアップされてました。

 

 

こうして由来を見てみると
字面だけでなく意味も素晴らしいですね。

 

 

類義語に挙げた『虚心坦懐』
きょしんたんかい。
と読みますが、こちらも

 

 

『心になんのわだかまりもなく、
気持ちがさっぱりしていること。
心にわだかまりがなく平静に事に望むこと。』

 

 

 

という意味で、
明鏡止水と似たような
心の澄んだ様やゆとりのある様子を表す
四字熟語になっています。
あわせて覚えておくのもいいかもしれません。

 

 

 

 

英語表現は固めの文章しか見つける事が
できなかったのですが、なんとなくでも
理解していただけるとありがたいです。

 

 

 

心にさざ波が立てば相手の動きをとらえることはできない。
したがってこのような明鏡止水はの精神は
剣道でも尊ばれているようです。

 

 

 

武人でもなんでもなくても
こういった心境で諸事に励みたいものですね。

第十五回 いちじがばんじ

【一事が万事】
・ひとつの行動でその人物を推し量ることができること
・ひとつのことから、ほかの全てがわかること。
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【類義語】
・一事を以て万端を知る
・一を以て万を知る
・一事成れば万事成る

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【英語表現】
a single instance indicates what happens all the time.
one case gives you an idea of what always happens.

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【使用例】
人の行動には一事が万事その人の人格がでる。

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この慣用句、一事が万事。
『一事』が正解です。
『一時』は間違いです。

 

 

テストに出るかどうか分かりませんが
どうぞお違いのないように。

 
この一事が万事という言葉、
一般的にはあまりよくない場面をみて、
他の面でも良くないだろう・・・。

という使われ方をすることが多いですね。

 

 

しかしながら、
かならずしもマイナスなイメージのみを
指して使う言葉ではありません。

 

 

あくまで、ひとつの事柄から
察するにほかの事柄もその調子になるだろう。
という意味です。

 

 

 

類義語に載せている
・一事を以て万端を知る
・一を以て万を知る
・一事成れば万事成る
なども
言い回しが違うだけで
意味は同じですね。

 

 

 

日本ではオープンに
他人への評価を口に出すことは稀です。
褒める時も、叱る時もです。

 
そして行動や言動で
その人物の人格や能力を図る際、
この『一事が万事』のものさしは使われがちです。

 

 

つまり、何が言いたいかというと

 

 
日本ではひとつの行動、言動から『この人はこういう人だ』
という評価を下される事が多々ありますよ。

 

 

という話です。
気が抜けないったらありゃしない。

 

 

さて、
『一事が万事』の反対の意味として
『木を見て森を見ず』
という言葉もありますので
少しこちらも言及しておきたいと思います。

 

 

【木を見て森を見ず】
一本一本の木に気を取られて森全体を見ないことから転じて、
”ひとつの物事に気を取られて全体を見失うこと”を意味します。
~You cannot see the wood for the trees.~
英語表現もそのままですね。

 

 

何はともあれ一事が万事。
人の目を気にして生きるよりは
自分のために『一事』に全力を尽くす。
そうすれば『万事』うまくいく。

 

 
・・・といいのにな。
希望的観測を最後に
第十五回を終わります。

第十四回 らちがあかない

【埒が明かない】
・問題が解決せず結果が出ない事。
・事態が進展しない事。

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【類義語】
・足踏みする
・のびのびになる
・足取りが鈍い

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【英語表現】
Get nowhere

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【使用例】
会議で上司の意見が対立したまま埒が明かない。

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今回から
英語表現を追加してみました。
果たして需要はあるのだろうか・・・。

 

 

さて、
今回のピックアップ
“埒が明かない”です。

言い回しとしては有名なので
さくさく行きます。

 

 

■ ”らち”って何?
埒(らち)に関する語源などを調べたところ、
色々ありましたが、有力なのはこちらです。

 

 

埒とは加茂の競べ馬の柵の事。
囲い・しきりの事です。

 

 

加茂の競べ馬とは、賀茂神社で行われる
競馬見物のこと。
レースが早く見たいのに、
柵(=らち)があかないため待ちわびた。
とする説に支持が集まっているようです。

 

 

自分にはどうもできない状況で
進展しないもどかしさを感じます。
受動的な言葉ですね。

 

 

反対に『埒が明く』とは
物事に方がつくこと。
進展の目処が立つことを指します。
合わせて覚えておくのもいいかもしれません。

 

 

■類義語について
今回3つ類義語をあげてみました。
今までに比べて大奮発ですね!
個別に解説します。

 

 

●足踏みする
読んで字のごとく。
その場で足踏みをした状態から
前に進まないこと。
物事が停滞する様子。

 

 

●のびのびになる
事の決着がつかず、
延期が続いている様の事。

 

 

●足取りが鈍い
一応、物事は進んではいるが
その様子が芳しくない事。
中々捗らないこと。

 

 

僅かにニュアンスが違いますが
ほぼ意味は一緒。
合わせて覚えておくと
表現の幅が広がります。

 

 

埒が明かない。
できればこんな状況に
陥りたくないものです。

 

 

 

以下、盛大に脱線。

 

埒という漢字で思い出しましたが、
以前、二人連れの外国人の方で
「将軍」という
刺青をしている方を見かけました。

 

 
将軍、英語で”general”とか”shogun”です。
・・・成程。
偏見ですが、
海外の方が好きそうな単語です。
そのほか侍とか忍者とか武士とか好きそうですよね。
・・・偏見ですが。

 

 
こちらの方は問題なかった。
入れた理由もなんとなく
わかります。

 

 
しかしその隣の方の刺青は
「生姜」
日本語の発音はshouga。
奇しくもshogunとshougaで
発音の響きは似ていますが、
英語での意味は”Ginger”
何故その漢字を・・・?

 

 

しばし唖然。

 

 

とはいえ、
他人事ではありません。
日本人の使う謎の英語表現って
いくらでも転がってますよね。
知らず知らず自分も使っていると思います。

 

 

例えば、
『テンションが上がる』
使い方はこうです。

 

 

今日とてもいい事があったので
テンションが上がりっぱなしだ。

 

 
本来テンションて・・・”張る”物ですよね。
あげてどうする?

 

 

ネイティブ唖然。

 

 

日本人の使うハイテンションとは
とても高揚している状態の事。
happy!fun!merry!
多分こういう単語と同義。
緊張して張り詰めている訳ではありません。
あしからず。

 

 
従ってローテンション(テンションが上がらない)
とは、気分が乗らない状況、
いまいちやる気が出ないことを指します。

 

 

 

ややこしいですね。

 

 
何故この表現が
日本で定着してしまったのか・・・。

 

 
考えても埒が明きませんので

今回はここで。

 

では、また次回。

第十三回 しゅつらんのほまれ

【出藍の誉れ】
弟子が師匠よりも優れたものになる様。

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【類義語】
青は藍より出でて藍より青し
氷は水より出でて水より寒し

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【使用例】
出藍の誉れ高い弟子

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今回取り上げたのは、
性悪説を唱えた荀子の言葉です。

 

 

有名なのは
「青は藍より出でて藍より青し」
の方ですかね。

 

 

意味は出藍の誉れと全く同じです。
ここで取り上げられている藍は
色のことではなく原材料の植物の事。

 

 

日本ではタデアイという植物から
青い染料を取り出します。

 

 

タデは植物なのでもちろん色は緑です。

 

 

それを摘んでミキサーにかけて、
不純物を取り除くため濾します。
するとまさに青汁のような液体ができます。
それに灰や酒、小麦粉の糖である”ふすま”を
加え醗酵させると染料になり、
青い色が取れるのだそうです。

 

 

転じて、
弟子が師匠よりも優れたものになる様。
を指します。

 

 

脱線しますがタデと言う植物は
大変苦く、動物も好んでは
食べない植物らしいです。

 

 

しかし、そんな植物も
好んで食べる虫も、中にはいる。
と言う喩えから
『蓼(タデ)喰う虫も好き好き』
という『変わり者』を指す言葉が生まれました。

 

 

さて、
類義語にあげている。
“氷は水より出でて水より寒し”
ですが、

 

 

氷という物質は水から生成されますが
水よりも寒い(冷たい)

 

 

・・・という例えが違うだけで
意味は同じです。

 

 

転じて、出藍の誉れと同様に、
師匠や親から出たものではあるが、
それより弟子や子供が優れている事を指します。

 

 

海外よりお越しの皆様のため
英語での訳を載せておきます。

 

 

Although blue dye comes from the indigo plant,
it is bluer than indigo,
The student has overcome the master (from whom he has learned)

“青は藍より出でて藍より青し”

 

 

いい褒め言葉ですね。

第十二回 むしゃぶるい

【武者震い】
・武者が戦いに臨んだときなどに
心が奮い立ち体が小刻みにふるえること。

——————————————-
【類義語】
特に無し

———————————————
【使用例】
合戦を目前にして武者震いがする。

——————————————-

 

 

八・九月の完全なる消失。
前回からだいぶ時間が空いてしまいました。
お詫び申し上げます。
きっと誰もこのブログ読んでいない。
書かなくても大丈夫。
無問題。

 

と思っていたのですが・・・
∑(゜ロ゜)!!

 

続きは追伸で!

 

 

さて、

 

 

今回の取り上げたのは武者震い。

 

 

語源については様々で、
故事付けらしき物も多く見られました。
その中から個人的に選んだ
優力候補を二つあげておきます。

 

<庶民発>
寒さや恐怖の震えをごまかすために
武者という勇ましい言葉を借りた説。

 

<武士発>
貧乏な浪人ではあるが、
寒さに震えていると悟られない様、
ごまかすために武者震いとした説。

 

後者は武士は食わねど高楊枝・・に見る
やせ我慢系ですね。

 

 

ちなみに現代における武者震いの意味は
”敵と戦える喜びに興奮して震える。”
というもの。

 

・大きな試合を目の前にして武者震い。
・自信のあるプレゼンを前に武者震い。

 

などが使用例としては妥当なところ。

 

 

希に間違って使っている方も
いるようですが、あくまでも、
事が起こる前段階での興奮による震えの事。
なので、勝利した後の
歓喜の震えは武者震いとは言いません。
お気をつけて。

 

 

また、使用法として
恐れている事が露見しないための
ごまかしとして使う事もあります。
しかしその場合大抵は悟られます。

 

自分は友人とジェットコースターの
順番待ちの際そう申告しています。

 

しかしその場合大抵は悟られます。

 

 

以下追伸—————————————

 

人など来ていないと思っていたこのブログに
何とコメントが複数件寄せられていた。
そして、全員英語でのコメント。

 

 

圧倒的・・・戦慄!!

 

 

コメント発見時の脳内会議の模様
「・oh・・・アメイジング・・・。」
「・・・アンビリーバブル・・・。」
「・・・英語・・読めない・・・。」

 

 

過去8年間に及ぶ英語教育とは
一体何だったのか・・・。
Google先生の翻訳を頼りに
ありがたく拝読させていただきました。
心より感謝致します。

コメントありがとうございました。

 

 

しかし、彼らは
留学生なのか?
日本にお住まいなのか?
それとも日本語の勉強中に
ここにたどり着いたのか?
そしてそのまま日本語を読んだのか?
わざわざ翻訳して読んだのか?

 

コメントを下さった各国の皆様に
興味が尽きません。

 

 

そして
翻訳ツールは皆様の母国語に
正確に訳してくれているのか・・・。

 

 

それが問題だ・・・。

 

 

念のため【拝読】とは
『相手に敬意を表しながら読むこと』です。

 

 

では
次回も宜しくお願いいたします。

第十一回 うだつがあがらない

【うだつがあがらない】

出世したり、地位が上がらないこと。

また、金銭面や良い環境に恵まれないこと。

ぱっとしないこと。

見栄えがしないこと。

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【使用例】

うだつの上がらない生活が長く続いている。

———————————————————

 

うだつって一体何・・・と思ったところから

取り上げてみましたこの慣用句。

 

 

調べてみたところ、 時代によって

柱であったり、防火壁であったり

果ては飾りになったりして

変幻自在な正体ですが

 

日本家屋に取り付けられるものだという事は明らかになりました。

 

それぞれ取り上げてみます。

 

 

1室町時代

【小柱としての“うだつ”】

柱の上にある屋根を支える横木の梁と

屋根の骨組みの一番高いところに使う棟木。

その間に立てるのが“うだつ”なんだそうです。

本来は、この柱を指すのが一般的だとか。

 

2安土桃山時代

【防火壁としての“うだつ”】

切妻屋根の隣家との間に取り付ける 防火壁の事を指す。

 

3江戸時代

【装飾としての“うだつ”】

自己の財力を示す手段としてのうだつ。

 

うだつを上げるには それなりの費用がかかった様です。

この“うだつ”がある家は立派だという 証拠に、

昔の人がこぞって立てたという・・・。

目に見える裕福さの証だったようですね。

 

 

そこから転じて

うだつが上がらないとは

出世したり、地位が上がらないこと。

金銭面や良い環境に恵まれないこと。

の意味になったそうです。

 

 

画像を検索して初めて うだつを認識することができました。

あれがうだつだったんですね。

 

近年日本家屋や武家屋敷など 一部をのぞいて

街中では あまり見受けられなくなっていますが、

昔からその土地にある家屋は 先人の知恵の塊ですから、

今後、機会があれば学んでみたいところです。

 

 

今回の件に関して言えば、

徳島県の美馬市や岐阜県の美濃市などで

うだつのある街並みを保存する 取り組みがなされているようですね。

 

 

検索して画像を見るだけでも

美しいのにいわんや実物をや。

 

こちらも、機会があれば・・・

是非足を運んで見てみたいものです。

 

第十回 そこはかとない

【そこはかとない】

1・はっきりとはしないが、なんとなくそう感じられるさま。

2・どうということはない。とりとめない。

———————————————————

【類義語】

微妙・不確か・仄か・微か

———————————————————

【使用例】

1・そこはかとなく花の香りがする。

2・彼の話し方はそこはかとなく胡散臭い。

———————————————————

 

今回は日本語独特の言い回しを取り上げてみました。

 

今まで取り上げてきた故事成語よりは

はるかに使いやすいので

これからは積極的に

取り上げていきたいところです。

 

 

そこはかとない。

 

 

雰囲気は伝わりますが、

ことばで説明するとなると

少し難しいですね。

 

 

類義語にある単語を見ていただければ

お分かりになると思いますが、

実に微妙なニュアンスの言い回しです。

 

 

断定はできないが、

なんとなく、

そのように感じる。

という、幅をもたせた言葉です。

 

 

選出した意味は2つにしていますが

3つめとして

『際限の無い様』

という意味もあるようです。

 

ですが、

使われる際は1や2のように

はっきりとしない様子を

指す 場合が多い気がします。

 

 

言葉には、

使うにふさわしい時と速度がある。

と、時々考えるのですが、

そこはかとない

という言葉は勢いとは縁遠く

実にゆっくりとした言葉のように私は感じます。

 

 

匂いたつ花の香り。

 

そこはかとなく薫る花。

 

 

と書かれれば、

前者ははっきりとした

勢いのある強い香り。

後者ははふわり、

ほのかに 漂ってくる香りを想像します。

 

 

風流といいますか、

風雅といいますか。

ふさわしいタイミングで、

この言葉が使えたら素敵だと思います。

 

きちんと使えているかはさておき、

 

 

移り変わりつつある

今の日本語も面白いですが、

昔から伝わってきた素敵な言い回しが

一つでも多く後世に残り続けて欲しいものです。

 

 

第九回 うそからでたまこと

【嘘から出たまこと】

嘘として言っていたことが、本当になってしまうこと。

また、冗談で言ったことが、偶然にも真実になること。

———————————————————

【類義語】

虚は実を引く・冗談から駒・瓢箪から駒が出る

———————————————————

【使用例】

冗談で言っていたことが真実になり

嘘から出た誠になってしまった。

———————————————————

 

使用例がそのままで申し訳ないです。

 

さて、

今まで取り上げた来た中では

有名な部類に入る諺です。

意味は冗談で言っていたことが事実になる事。

社会を生きていけば割とよくあることです。

 

 

類義語の中にある『瓢箪から駒』という諺。

こちらには少し逸話があるので紹介します。

 

瓢箪とは

皆さんご存知の砂時計型のウリ科の食物です。

駒とは馬のこと。

 

転じて、瓢箪ぐらいの大きさの物から

馬のように大きいものが出てくる様な

ありえない出来事が意図せず

実現してしまうこと。

 

 

植物の歴史のお話のなかには

中国ではコブナ草という草が 黄色に染める染料になる。

それを聞いた日本の学者が コブナ草と子鮒草とを

勘違いしたまま染め草として使用したら

見事な黄色に染まった。

という。

ただの植物が染料植物に化けた逸話が

まさに瓢箪から駒的なエピソード と

取り上げられていました。

 

そこから考えるに

嘘でいたことが事実になる。

ことに加えて、

誤解から言った事が事実になる。

という意味もあるようです。

 

 

ついでなのでその他にも

『嘘』に関することわざを集めてみました。

 

 

・嘘つきは泥棒のはじまり

・嘘をつくと閻魔に舌を抜かれる

・嘘は後から剥げる

・嘘も方便

・嘘をつかねば仏になれぬ

・嘘も誠も話の手管

 

 

子供の頃は上3つのように

嘘をつくのは悪いことで

極力避けろと教わります。

 

社会に出て大人になると下3つの有様。

成長というべきか、 世間擦れしたというべきか・・・。

 

 

こうして嘘に関することわざを眺めて見ると

嘘をつくことに関しての善悪についての議論は

禅問答の様に終わりがなさそうです。

 

 

今回取り上げた嘘から出た誠は

嘘よりも誠になった事実の方に意味が

フォーカスされているので

善悪についてはなんとも言えませんが、

気になる方は

『嘘』のつくことわざを色々調べてみるのも面白いかもしれません。

 

 

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自分の語彙を増やしつつ、文章を書いています。気が向いたらどうぞ。

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