第十回 そこはかとない

【そこはかとない】

1・はっきりとはしないが、なんとなくそう感じられるさま。

2・どうということはない。とりとめない。

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【類義語】

微妙・不確か・仄か・微か

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【使用例】

1・そこはかとなく花の香りがする。

2・彼の話し方はそこはかとなく胡散臭い。

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今回は日本語独特の言い回しを取り上げてみました。

 

今まで取り上げてきた故事成語よりは

はるかに使いやすいので

これからは積極的に

取り上げていきたいところです。

 

 

そこはかとない。

 

 

雰囲気は伝わりますが、

ことばで説明するとなると

少し難しいですね。

 

 

類義語にある単語を見ていただければ

お分かりになると思いますが、

実に微妙なニュアンスの言い回しです。

 

 

断定はできないが、

なんとなく、

そのように感じる。

という、幅をもたせた言葉です。

 

 

選出した意味は2つにしていますが

3つめとして

『際限の無い様』

という意味もあるようです。

 

ですが、

使われる際は1や2のように

はっきりとしない様子を

指す 場合が多い気がします。

 

 

言葉には、

使うにふさわしい時と速度がある。

と、時々考えるのですが、

そこはかとない

という言葉は勢いとは縁遠く

実にゆっくりとした言葉のように私は感じます。

 

 

匂いたつ花の香り。

 

そこはかとなく薫る花。

 

 

と書かれれば、

前者ははっきりとした

勢いのある強い香り。

後者ははふわり、

ほのかに 漂ってくる香りを想像します。

 

 

風流といいますか、

風雅といいますか。

ふさわしいタイミングで、

この言葉が使えたら素敵だと思います。

 

きちんと使えているかはさておき、

 

 

移り変わりつつある

今の日本語も面白いですが、

昔から伝わってきた素敵な言い回しが

一つでも多く後世に残り続けて欲しいものです。

 

 

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