第十四回 らちがあかない

【埒が明かない】
・問題が解決せず結果が出ない事。
・事態が進展しない事。

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【類義語】
・足踏みする
・のびのびになる
・足取りが鈍い

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【英語表現】
Get nowhere

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【使用例】
会議で上司の意見が対立したまま埒が明かない。

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今回から
英語表現を追加してみました。
果たして需要はあるのだろうか・・・。

 

 

さて、
今回のピックアップ
“埒が明かない”です。

言い回しとしては有名なので
さくさく行きます。

 

 

■ ”らち”って何?
埒(らち)に関する語源などを調べたところ、
色々ありましたが、有力なのはこちらです。

 

 

埒とは加茂の競べ馬の柵の事。
囲い・しきりの事です。

 

 

加茂の競べ馬とは、賀茂神社で行われる
競馬見物のこと。
レースが早く見たいのに、
柵(=らち)があかないため待ちわびた。
とする説に支持が集まっているようです。

 

 

自分にはどうもできない状況で
進展しないもどかしさを感じます。
受動的な言葉ですね。

 

 

反対に『埒が明く』とは
物事に方がつくこと。
進展の目処が立つことを指します。
合わせて覚えておくのもいいかもしれません。

 

 

■類義語について
今回3つ類義語をあげてみました。
今までに比べて大奮発ですね!
個別に解説します。

 

 

●足踏みする
読んで字のごとく。
その場で足踏みをした状態から
前に進まないこと。
物事が停滞する様子。

 

 

●のびのびになる
事の決着がつかず、
延期が続いている様の事。

 

 

●足取りが鈍い
一応、物事は進んではいるが
その様子が芳しくない事。
中々捗らないこと。

 

 

僅かにニュアンスが違いますが
ほぼ意味は一緒。
合わせて覚えておくと
表現の幅が広がります。

 

 

埒が明かない。
できればこんな状況に
陥りたくないものです。

 

 

 

以下、盛大に脱線。

 

埒という漢字で思い出しましたが、
以前、二人連れの外国人の方で
「将軍」という
刺青をしている方を見かけました。

 

 
将軍、英語で”general”とか”shogun”です。
・・・成程。
偏見ですが、
海外の方が好きそうな単語です。
そのほか侍とか忍者とか武士とか好きそうですよね。
・・・偏見ですが。

 

 
こちらの方は問題なかった。
入れた理由もなんとなく
わかります。

 

 
しかしその隣の方の刺青は
「生姜」
日本語の発音はshouga。
奇しくもshogunとshougaで
発音の響きは似ていますが、
英語での意味は”Ginger”
何故その漢字を・・・?

 

 

しばし唖然。

 

 

とはいえ、
他人事ではありません。
日本人の使う謎の英語表現って
いくらでも転がってますよね。
知らず知らず自分も使っていると思います。

 

 

例えば、
『テンションが上がる』
使い方はこうです。

 

 

今日とてもいい事があったので
テンションが上がりっぱなしだ。

 

 
本来テンションて・・・”張る”物ですよね。
あげてどうする?

 

 

ネイティブ唖然。

 

 

日本人の使うハイテンションとは
とても高揚している状態の事。
happy!fun!merry!
多分こういう単語と同義。
緊張して張り詰めている訳ではありません。
あしからず。

 

 
従ってローテンション(テンションが上がらない)
とは、気分が乗らない状況、
いまいちやる気が出ないことを指します。

 

 

 

ややこしいですね。

 

 
何故この表現が
日本で定着してしまったのか・・・。

 

 
考えても埒が明きませんので

今回はここで。

 

では、また次回。

第十三回 しゅつらんのほまれ

【出藍の誉れ】
弟子が師匠よりも優れたものになる様。

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【類義語】
青は藍より出でて藍より青し
氷は水より出でて水より寒し

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【使用例】
出藍の誉れ高い弟子

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今回取り上げたのは、
性悪説を唱えた荀子の言葉です。

 

 

有名なのは
「青は藍より出でて藍より青し」
の方ですかね。

 

 

意味は出藍の誉れと全く同じです。
ここで取り上げられている藍は
色のことではなく原材料の植物の事。

 

 

日本ではタデアイという植物から
青い染料を取り出します。

 

 

タデは植物なのでもちろん色は緑です。

 

 

それを摘んでミキサーにかけて、
不純物を取り除くため濾します。
するとまさに青汁のような液体ができます。
それに灰や酒、小麦粉の糖である”ふすま”を
加え醗酵させると染料になり、
青い色が取れるのだそうです。

 

 

転じて、
弟子が師匠よりも優れたものになる様。
を指します。

 

 

脱線しますがタデと言う植物は
大変苦く、動物も好んでは
食べない植物らしいです。

 

 

しかし、そんな植物も
好んで食べる虫も、中にはいる。
と言う喩えから
『蓼(タデ)喰う虫も好き好き』
という『変わり者』を指す言葉が生まれました。

 

 

さて、
類義語にあげている。
“氷は水より出でて水より寒し”
ですが、

 

 

氷という物質は水から生成されますが
水よりも寒い(冷たい)

 

 

・・・という例えが違うだけで
意味は同じです。

 

 

転じて、出藍の誉れと同様に、
師匠や親から出たものではあるが、
それより弟子や子供が優れている事を指します。

 

 

海外よりお越しの皆様のため
英語での訳を載せておきます。

 

 

Although blue dye comes from the indigo plant,
it is bluer than indigo,
The student has overcome the master (from whom he has learned)

“青は藍より出でて藍より青し”

 

 

いい褒め言葉ですね。

 

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自分の語彙を増やしつつ、文章を書いています。気が向いたらどうぞ。

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