第十一回 うだつがあがらない

【うだつがあがらない】

出世したり、地位が上がらないこと。

また、金銭面や良い環境に恵まれないこと。

ぱっとしないこと。

見栄えがしないこと。

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【使用例】

うだつの上がらない生活が長く続いている。

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うだつって一体何・・・と思ったところから

取り上げてみましたこの慣用句。

 

 

調べてみたところ、 時代によって

柱であったり、防火壁であったり

果ては飾りになったりして

変幻自在な正体ですが

 

日本家屋に取り付けられるものだという事は明らかになりました。

 

それぞれ取り上げてみます。

 

 

1室町時代

【小柱としての“うだつ”】

柱の上にある屋根を支える横木の梁と

屋根の骨組みの一番高いところに使う棟木。

その間に立てるのが“うだつ”なんだそうです。

本来は、この柱を指すのが一般的だとか。

 

2安土桃山時代

【防火壁としての“うだつ”】

切妻屋根の隣家との間に取り付ける 防火壁の事を指す。

 

3江戸時代

【装飾としての“うだつ”】

自己の財力を示す手段としてのうだつ。

 

うだつを上げるには それなりの費用がかかった様です。

この“うだつ”がある家は立派だという 証拠に、

昔の人がこぞって立てたという・・・。

目に見える裕福さの証だったようですね。

 

 

そこから転じて

うだつが上がらないとは

出世したり、地位が上がらないこと。

金銭面や良い環境に恵まれないこと。

の意味になったそうです。

 

 

画像を検索して初めて うだつを認識することができました。

あれがうだつだったんですね。

 

近年日本家屋や武家屋敷など 一部をのぞいて

街中では あまり見受けられなくなっていますが、

昔からその土地にある家屋は 先人の知恵の塊ですから、

今後、機会があれば学んでみたいところです。

 

 

今回の件に関して言えば、

徳島県の美馬市や岐阜県の美濃市などで

うだつのある街並みを保存する 取り組みがなされているようですね。

 

 

検索して画像を見るだけでも

美しいのにいわんや実物をや。

 

こちらも、機会があれば・・・

是非足を運んで見てみたいものです。

 

第九回 うそからでたまこと

【嘘から出たまこと】

嘘として言っていたことが、本当になってしまうこと。

また、冗談で言ったことが、偶然にも真実になること。

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【類義語】

虚は実を引く・冗談から駒・瓢箪から駒が出る

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【使用例】

冗談で言っていたことが真実になり

嘘から出た誠になってしまった。

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使用例がそのままで申し訳ないです。

 

さて、

今まで取り上げた来た中では

有名な部類に入る諺です。

意味は冗談で言っていたことが事実になる事。

社会を生きていけば割とよくあることです。

 

 

類義語の中にある『瓢箪から駒』という諺。

こちらには少し逸話があるので紹介します。

 

瓢箪とは

皆さんご存知の砂時計型のウリ科の食物です。

駒とは馬のこと。

 

転じて、瓢箪ぐらいの大きさの物から

馬のように大きいものが出てくる様な

ありえない出来事が意図せず

実現してしまうこと。

 

 

植物の歴史のお話のなかには

中国ではコブナ草という草が 黄色に染める染料になる。

それを聞いた日本の学者が コブナ草と子鮒草とを

勘違いしたまま染め草として使用したら

見事な黄色に染まった。

という。

ただの植物が染料植物に化けた逸話が

まさに瓢箪から駒的なエピソード と

取り上げられていました。

 

そこから考えるに

嘘でいたことが事実になる。

ことに加えて、

誤解から言った事が事実になる。

という意味もあるようです。

 

 

ついでなのでその他にも

『嘘』に関することわざを集めてみました。

 

 

・嘘つきは泥棒のはじまり

・嘘をつくと閻魔に舌を抜かれる

・嘘は後から剥げる

・嘘も方便

・嘘をつかねば仏になれぬ

・嘘も誠も話の手管

 

 

子供の頃は上3つのように

嘘をつくのは悪いことで

極力避けろと教わります。

 

社会に出て大人になると下3つの有様。

成長というべきか、 世間擦れしたというべきか・・・。

 

 

こうして嘘に関することわざを眺めて見ると

嘘をつくことに関しての善悪についての議論は

禅問答の様に終わりがなさそうです。

 

 

今回取り上げた嘘から出た誠は

嘘よりも誠になった事実の方に意味が

フォーカスされているので

善悪についてはなんとも言えませんが、

気になる方は

『嘘』のつくことわざを色々調べてみるのも面白いかもしれません。

 

 

第八回 いんがをふくめる

【因果を含める】

道理を諭して物事を諦めさせること。

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【類義語】

言いくるめる・言い含める・納得させる

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【使用例】

因果を含めて説得する。

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因果を含める。

 

少し堅い言い回しですが、

因果とは原因と結果。

 

含めるとは 言い聞かせて納得させること。

その二つをあわせて

道理をよくよく聞かせて、

相手を説得するもの となったようです。

読んで字の如く。

 

類義語にも挙げた言葉も意味はほぼ同じ。

筋道を通して納得させる事です。

 

子供に間違いを教える時も

頑固なご老人を説得する時も

老若男女を問わず 使えますね。

 

『因果』とは

元々 仏教やインド哲学の用語で

原因1つだけはで結果は生じず、

直接的な要因と間接的要因が 揃って

始めて結果がもたらされる。

 

と、釈迦が悟ったものだそうです。

 

悟ってそれを後世に残したのが

釈迦のすごいところですね。

 

元々は別の思想ですが

『因果』は『業』とセットに なって

出てくることが多いです。

 

自分のやった良いことは 良い事として戻ってくる。

悪いこともしかり。

 

という因果応報という言葉も ここから来ています。

 

さて小難しい話は置いて

 

一般に普及している意味での因果。

因果を含めてある事柄

世の中にたくさんありますね。

 

身近なところだと 子供向けに書かれた童話や

おとぎ話がそれにあたります。

 

お説教じみたところがなく

子供にもわかりやすいという点で

おとぎ話は偉大ですね。

 

正直者が最後に得をする。

知恵は力に勝る。

努力に勝るものは無い。

 

などなど、 概ね日本人の美徳とする所です。

頭が下がります。

 

第8回でこの言葉を取り上げることになった偶然を

仮に因果と捉えるなら、

更新を怠っているというこの結果に

喝を入れろという思し召しですね。

 

初心を忘れず謙虚に 更新したいものです。

 

 

第四回 けんえんのなか

【犬猿の仲】

どのようなことをしても相容れない間柄。

仲が悪い様子。

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【類似語】

不和・対立・天敵・折り合いが悪い

水と油

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【使用例】

彼と彼女は犬猿の仲だ。

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干支が語源なのではないかと勘違いしていたのですが、

 

違いました。

 

干支の話で確執あるべきはネズミと猫ですね。

事実、この動物たちは仲良くはないでしょう。

 

語源を調べてみたところ 桃太郎や陰陽道の五行の話、

西遊記の孫悟空の話などがヒットしました。

大変興味深く読んでいたら 瞬く間に時間が過ぎてしまったことも

正直に書き添えておきます。

インターネットの怖いところです。

 

しかしながら、

せっかく仕入れた情報なので 紹介しておきます。

題して

 

【犬猿の仲の語源は干支ではない】

 

干支は元々方角を表すもので覚えやすくするため

後づけで動物を当てはめたもの。

 

つまり桃太郎は 申(猿)・酉(雉)・戌(犬)を伴って

鬼退治に西の方角に向かったという話です。

 

確かに申と犬が喧嘩してたら 鬼ヶ島に向かう前に船が座礁します。

もしくはその前に桃太郎が 猿か、犬をスタメンから外すでしょう。

結論はタイトルにかいてあります。

 

 

では犬猿の仲の語源とは。

そもそもの話。

申と犬というのは性質が異なったもの同士です。

昔の日本人のイメージから

 

猿は山で群れる動物。

犬はご主人様と狩りに出る動物。

 

もしくは

 

猿は人里に降りてきて害を及ぼす動物。

犬はそれらの害から守る動物。

 

なので、

出会ったらまず威嚇し合う事から 由来が来ているのだろう。

という説が個人的に納得が行きましたので 紹介しておきます。

 

いがみ合うだけなら 他の動物でもよかったのでしょうが、

身近におり(あくまで昔の話です)

表情が分かりやすいという点から

犬と猿という2匹の動物になったのではないか

と個人的に推測しております。

 

犬猿の仲について色々書きましたが、

それよりも

身の周りの気の合わない人と

そりを合わせる方法を考えた方が

より建設的かつ平和的ですね。

 

 

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自分の語彙を増やしつつ、文章を書いています。気が向いたらどうぞ。

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