第十三回 しゅつらんのほまれ

【出藍の誉れ】
弟子が師匠よりも優れたものになる様。

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【類義語】
青は藍より出でて藍より青し
氷は水より出でて水より寒し

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【使用例】
出藍の誉れ高い弟子

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今回取り上げたのは、
性悪説を唱えた荀子の言葉です。

 

 

有名なのは
「青は藍より出でて藍より青し」
の方ですかね。

 

 

意味は出藍の誉れと全く同じです。
ここで取り上げられている藍は
色のことではなく原材料の植物の事。

 

 

日本ではタデアイという植物から
青い染料を取り出します。

 

 

タデは植物なのでもちろん色は緑です。

 

 

それを摘んでミキサーにかけて、
不純物を取り除くため濾します。
するとまさに青汁のような液体ができます。
それに灰や酒、小麦粉の糖である”ふすま”を
加え醗酵させると染料になり、
青い色が取れるのだそうです。

 

 

転じて、
弟子が師匠よりも優れたものになる様。
を指します。

 

 

脱線しますがタデと言う植物は
大変苦く、動物も好んでは
食べない植物らしいです。

 

 

しかし、そんな植物も
好んで食べる虫も、中にはいる。
と言う喩えから
『蓼(タデ)喰う虫も好き好き』
という『変わり者』を指す言葉が生まれました。

 

 

さて、
類義語にあげている。
“氷は水より出でて水より寒し”
ですが、

 

 

氷という物質は水から生成されますが
水よりも寒い(冷たい)

 

 

・・・という例えが違うだけで
意味は同じです。

 

 

転じて、出藍の誉れと同様に、
師匠や親から出たものではあるが、
それより弟子や子供が優れている事を指します。

 

 

海外よりお越しの皆様のため
英語での訳を載せておきます。

 

 

Although blue dye comes from the indigo plant,
it is bluer than indigo,
The student has overcome the master (from whom he has learned)

“青は藍より出でて藍より青し”

 

 

いい褒め言葉ですね。

第五回 いっとうちをぬく

【一頭地を抜く】

ひとつ頭飛びぬけて他より優れている事。

学問・学芸が他より秀でている様子。

ひときわ優れている事。

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【類似語】

抜きん出る・(他より)秀でる・ずば抜ける・抜群

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【使用例】

一頭地を抜いている意見。

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―由来は宋史蘇軾伝にあり。

 

 

このことばの出典は『宋史』

計496巻からなる中国の正史です。

資料としての不備があり、 後の歴史家から非難轟々。

文章も蕪雑らしいです。

ちなみに未読です。

 

 

『蘇軾(そしょく)伝』

こちらの人物は多少、

学校の授業などで触れたことがあります。

この蘇軾という人。

いわゆる昔の偉い人です。

 

最高の詩人とされ、文筆家でもあり

書画も嗜んだという 北宋代随一のインテリです。

それだけでなく

様々な 四字熟語を後世に送り出しました。

 

一刻千金

佳人薄命

行雲流水

 

一度は見たことのあるだろう

有名どころの四字熟語あげてみました。

蘇軾本人が一頭地を出でた存在だったのでしょうね。

 

 

閑話。

話は現代に移ります。

学生時代に絶大な人気を誇る

日本語の苦手な英語の恩師(日本人)がいました。

その先生が一頭地を抜くの英語訳の例に

 

a towering figure と教えてくれました。

なぜだか今も忘れられません。

 

高くそびえ立つような人。

つまり巨人。

直球です。

 

それよりもこの先生が

一頭地を抜くという単語を知っていたことに

生徒一同関心していましたが、

 

「これで私の汚名挽回ですね!」

 

先生のこの一言でオチがつきました。

・・・確かにその通りです。

 

小学・中学・高校と学年が上がるに連れて

先生の個性が強くなるのには

何か因果関係があるのでしょうか?

今後どこかで取り上げてみたい問題です。

 

 

さて、

 

蛇足として 一頭地を抜く。

と字面が似ている

 

“自頭が良い”

 

という言葉もあります。

様々定義があるようですが、

こちらの意味をさくっと説明すると

 

“頭の回転が速く考える力が強い人の事。”

 

を指し、一頭地を抜くとは 少しニュアンスが違ってきます。

使うときは注意してくださいね。

 

一頭地を抜く。

改めて理解すると

ずば抜けた才能に対する褒め言葉として

今日まで脈々と受け継がれてきた

美しい言葉ですね。

 

 

 

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自分の語彙を増やしつつ、文章を書いています。気が向いたらどうぞ。

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